変形性頸椎症は治らない・・・医者からあからさまにそう宣告されては、いくら期待を持っていた自分としてもどうしようもなくなります。
治す方法は対症療法・・・つまり自然治癒力を付けるやり方しか選択肢がなくなりました。まー仕方ないことだ。
これはどの医者に聞いてもネットで調べても医学書を読んでもそう書いてあります・・・悲しいかなやっぱり医者の言っていたことは正しい!
首を支えている頚椎が擦り減っているのが原因ですから、物理的にも無理なんですよね。
でもこれ以上悪くならないための方法はまだまだあるはずです。
今回のお題は、これ以上変形性頸椎症を悪化させないための方法と、首の筋肉を鍛える2つの運動ストレッチ方法についてご紹介します。
「変形性頸椎症」の弱点~首を支えている筋肉を鍛える!
この「変形性頸椎症」になってから、今まで自分のからだの一部としか思っていなかった”首”というものを、しっかりと考える(見つめ直す)ようになりました。
当たり前の話ですが、首の役割と言えばこういったものです。
- 首は頚椎と筋肉で支えられている
言い換えると首は頭の荷重を首の筋肉と骨(頚椎)だけで支えている - 首は見る方向を変えるための回転軸
1日にこれほど動く部位はないのではないか? - 回転軸をスムーズにする椎間板がクッションとなる
緩衝材みたいなものだ。ここが傷つくとマズイ! - 頚椎に損傷があると痛みを発する
⇒「変形性頸椎症」が良い例だ - 首の筋肉と骨は背中に繋がっている
⇒首の筋肉が弱くなると背中に負担がかかる⇒”こり”発症の原因
上のように首の機能を思いつくままに羅列してみると、骨と筋肉・・・特に変形性頸椎症持ちには、筋肉の働きが重要だ!ということが見えてきます。
そう・・・「変形性頸椎症」は首の筋肉が弱くなっている人に多い。
高齢の方にその症状が多いのはそれが原因です。
首の頚椎(骨)はすでに擦り減っているので、修復することはむずかしいですが、ただ首の筋肉を強くすることはいくつになっても可能なのだ。
そう考えれば問題は解決したようなもの。
医者が言っていた”対症療法”は、首の筋肉を鍛えることで首を安定させて”自然治癒力”を付けさせるというやり方!なのです。
恥ずかしい話ですが、”「変形性頸椎症」は治らない”と言われた人間からすれば、こんな簡単なことも見えないほど悩んでしまうのです。
誰でも最初は痛みに負けて、マッサージなど別の治療に走ってしまいがちですが、よーく考えれば首の筋肉を鍛えればいいだけのこと。
医者が”自分で改善できる!しばらく通院しなくてよろしい”と言った意味はこれなんです。
ただそのやり方を突き詰めていくと、単に首を鍛えれば良いというわけではなさそうで、それなりにやり方があるのです。
変形性頸椎症を悪化させず首の筋肉を鍛える2つの運動ストレッチ
”こり”の改善にはストレッチが良いとよく言われますが、”首のストレッチ”と”首を鍛える”とは目的が違います。
- 首のストレッチ⇒首の筋肉を柔らかくして血行を良くする運動(筋肉増強なし)
- 首を鍛える⇒首に負荷を掛けて筋肉の”じん性”を高める運動(筋肉増強あり)
首のストレッチは、大きく分けると2つのやり方があります。
首のストレッチ(その1):首を手で倒すストレッチ!
上の画像のように手で首が痛くならない位置まで頭をつかんで、首を横、斜め、前に倒す。
自分の手だけで首をグルグル回すのがコツで、このときに決して首に力は入れない!手の力だけで頭を支えて回す。
首のストレッチ(その2):首を左右にひねるストレッチ!
首を上下に曲げないで真っ直ぐ見て首だけを水平方向に回転させる。
真っ直ぐ見た状態で指でアゴを横から押して水平方向に回転させるとやりやすい。
このときにも首の力を抜いて、指の力だけで首を支えて回すことが大事!
首のストレッチのインターバル!
この2つのストレッチに共通するのが、首に力を入れず曲げた状態で20~30秒程度で一旦止めるのがミソ!
あくまで自分の首の力で動かすのではなく、首を手や指の力だけに委ねてストレッチすることが大切です。
首の筋肉を鍛える!じん性をつける!
首を鍛える方法は首のストレッチと同じ動作ですが、ストレッチが手で首を曲げるのに対して、首が押されても動かさないように、首の力だけで抵抗することで筋肉の”じん性”を高めるやり方です。
この2つのストレッチとじん性トレーニングを毎日5分だけ繰り返すと、最初は筋肉痛がひどいですが、徐々に首の筋肉に力が付いてきたことが実感できるようになります。
背中などのストレッチと合わせてやるとものすごく効果的だし、朝から気分が良くなりますよ。
でも時間(日にち)を開けると途端に首と背中が痛くなるので、無理しても続けることが大事です。
変形性頸椎症の痛みは治らないと思っている方に伝えたいこと!
「変形性頸椎症」は治りはしないけど、痛み軽減は必ず出来ます。
治療院でのマッサージも大切なことですが、マッサージだけに頼っていては軽減できるものもできなくなります。
マッサージは他の人の手がやるもの!ストレッチとじん性トレーニングは自らの力でやるから、首の筋肉が鍛えられるのです。
正しく体を動かすことに何のリスクもありません。
「変形性頸椎症」の痛みは努力次第でいくらでも改善できるのです。
ちなみに私はこういったストレッチ中に、血行を促進させるために磁器ネックレスを付けてやっています。
お風呂以外、これを欠かしたことはありませんが、これ!バカにならない効果がありますよ。
健康グッズなんかと併用すればさらに効果的です。諦めずに一緒に続けてみましょうか!